こんにちは。@ラジグラです。やはり脳出血のファーストチョイスは頭部CT検査が多いと思いますが、最近のMRIはおそらくCTよりも検出度は高いと思っています。だけど、MRIだとどうしても出血なのか?と悩みがちになるのが出血の経時的変化が覚えられないということがあげられると思います。せっかくMRIでCTよりも詳しく検査を出来るのにCTと同レベルのことしかわからないのでは意味がありません!
そして、先日脳出血の経時的変化について後輩から聞かれて口頭で説明するのも大変だったので記事にすることにしました。後輩よ!これなら覚えられるはず!
ヘモグロビンの経時的な変化
出血するとヘモグロビンが血管外に出ますので、血管外に出たヘモグロビンは経時的変化をしていきます。変化は
- オキシヘモグロビン(超急性期)
- デオキシヘモグロビン(急性期)
- メトヘモグロビン(亜急性期)
- ヘモジデリン(慢性期)
となっていきます。先日の記事でも硬膜下血腫のMRI画像ではモザイク様に写っていたのはこれが原因です。
参考記事 硬膜外血腫とセットにして理解しよう!奥が深い硬膜下血腫(SDH)!
出血のCT値
他の記事でも説明はしましたが、純100%のヘマトクリット値は理論上のCT値は「94HU」です。上にも記載したように血液が経時的な変化をするために100%ヘマトクリット値はないので出血は「94HU以下」になります。
出血のCT値は94HU以下である
参考記事 所見からせまる急性硬膜外血腫
脳出血の信号強度(MRI)を簡単に覚える
よく参考書とかを見ると表で「デオキシヘモグロビン(急性期)」「T2WI:低信号(Low)」と記載されていますが、これは覚えられな原因かと思います。これを解消するのがグラフだと思います。
グラフの解説ですが、横軸が「T1WI」、縦軸が「T2WI」でそれぞれの軸の真ん中(緑線)が等信号位置になります。あとは高信号と低信号に上下左右に割り振っています。
あとは合言葉の「逆「の」の字」で覚えちゃいましょう!薄く後ろに「の」の字を逆に入れたけど、邪魔だったかな。。。そして、開始点は「T1WI」がLowでかつ「T2WI」がHighです。これも1から2へ(T1からT2)!低から高へ(LowからHigh)。常に増える感じに覚えてくださいね。増える覚え方は期間でも使いますので(後述します!)
脳出血(SAH)の経時的変化は逆「の」の字で覚える!
定番の表も準備しました!
定番の表も入れときます。ここで覚えて欲しいのは時系列(病期)。さっき話した増えるというのを思い出してください!急性期とか亜急性期の覚え方は1日、1週間、1ヶ月!1つずつ上げていけばいいわけです。そして、CTも端っこにまとめました。
もうこれで脳出血(SAH)が来ても大丈夫!
脳出血の症例提示
もう覚えられました?「逆「の」の字」ですからね!
どうでしょうか?「T1WIでLow(低信号)、T2WIでHigh(高信号)」ということで超急性期脳出血となります。次回は、脳出血をもうすこし分類分けして解説する予定です。
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カテゴリ: メディカル
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