こんにちは。@ラジグラです。
ブログ作って記事が無性に書きたくなったのはいいが、なにか書くか迷いに迷ったけどまずは「読影の基礎姿勢」を書こうと思います。
自分の働いている病院で読影会やカンファレンス等があるときにどうしても遠くからしか見えない位置に後輩たちがいる。せっかくモニタの近くで見える環境でもそうなってしまう。これは遠慮がちな日本人気質なのだろうか?(謎
モニタ(フィルム)までの距離について
さて、そんな後輩たちにはいつも読影の基礎として教える。これなくしては、ちゃんとした読影補助はできない!ちゃんと読影補助をするなら「明視距離」の理解が重要です。さきほども述べたけど、遠くてはなにも見えません。どんなに基礎解剖を知っていても、優れた画像診断技術を持っていても、読影補助をするにしても、カンファレンスで勉強するにしても、これをしっかり理解して実践することがとても重要です。
もっと近くで見ないと見えないよ!思い出して、明視距離を!
どんなに眼が良くても遠くからすぐに病変なんて見つかることは少ないと思う。普通に考えて、距離が遠ければ、見えるものも見えなくなりますよね!ということで見る対象はモニタの中の検査画像ですよね!そこまでの適切な距離(25cmから30cm)で見ることがいいのだろう。ということで明視距離で見る環境を整えるということも読影の大事な基本かなと思います。
参考URL 明視距離
距離だけじゃない!見る角度も重要!
最近のモニタは視野角が上下178°、左右178°と広いので、見る位置によって色味が変わったり、見えづらくなることは少なくなりました。しかし、人間の眼はこんなに広角でみることはできません。認識できる角度は左右に30°しかありません。最適の眼球運動は左右15°です。つまり、どんなにモニタの視野角が広かろうが、人間の眼はそこまでいけませんので、見るときには少し気にして、まっすぐ見ることがいいと思います。
読影の姿勢のまとめ
以上のことをまとめると
- 適切な距離は25cmから30cm
- 眼球の最適運動範囲から考えるとまっすぐ画像をみることが重要
モニタ診断をしていない時代はいろいろな見方があった!
もちろん、画像を見る基本であって、時に少し離れて見た時見やすかったりする。胸部レントゲンとかの結節影とかフィルムの角度(今はあまりなくなったかな)を変えたりして工夫して見ることもある。放射線科あるある的な話ですけどね。そんなワケで明視距離!
レジデントノート(胸部読影)
医療の参考書ってえらい高くて、毎月新しいのは買うことができないですよね。自分も結構厳しいです。そこで自分は、この「レジデント ノート」でいい特集のときは購入をしています。なにせ値段が「2,000円」前後ということ。ちょっと我慢して、代わりに買える値段が嬉しいデスね!当サイトでは、胸部レントゲンのことがとても多く記事になっています。そして、2016年6月に発売された「レジデント ノート」の特集にぴったりでした!手軽に買えて、内容もしっかりしているのでお得感があります。安く勉強をするならこの「レジデント ノート」はぴったりです!本の内容は、基礎からしっかり構築されていて、胸部レントゲンを丁寧に読影したくなります。各疾患についても、読影医がどのようなプロセスをもとに読影されているのかよくわかる一冊になっています。