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若年層に多い非定型肺炎のマイコプラズマ肺炎を大解析!

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こんにちは。@ラジグラです。
前回の記事では、画像診断というよりも検査の前段階にわかることから絞り込みをしました。結構、感度もいいのでひとつの豆知識的な感じで使うといいですよ
「前回記事」:肺炎を見極めるための予備知識を詰めよう!

その時に「マイコプラズマ肺炎」を例にしましたので、今回はマイコプラズマ肺炎の発生機序を簡単に説明していこうと思います。

若年層に多くて、検査をしている毎日で忘れた頃にくる(私の)イメージです。

「マイコプラズマは、特徴的なCT 所見がある程度確立されている。」と「成人市中肺炎の画像診断ガイドライン2007年度版」には記載があり、エビデンスがあります。では、発生機序をやっていきます!

目次

気管支、細気管支の扁平上皮を中心に感染する肺炎

マイコプラズマは気管支や細気管支の扁平上皮を中心に感染を起こしていきます。(つまり、線毛がある範囲ということになりますね)
線毛の粘液の動きを止めてしまうから頑固な咳が症状として現れます。
 参考記事  :「[新人必見][肺シリーズ3]肺疾患を理解、読影するための肺の解剖!ラストスパート!

気管支、細気管支の扁平上皮を中心に感染する肺炎

  • 百日せき
  • クラミドフィラ(クラミジア)・ニューモニエ
  • マイコプラズマ

マイコプラズマ肺炎の発生機序・症状

というわけでお馴染みの解剖図ですが、細気管支が炎症をおこします。
マイコプラズマ肺炎の発生機序
炎症の起きている部分では、乾酪物質や滲出液を出さないというのも特徴になります。つまり、気管支の中が詰まるということはあまりないのです。
そして、炎症が進み、小葉に炎症が辿りつきます。
マイコプラズマ肺炎の発生機序
この図でもわかるように初期は乾酪物質、滲出液を出していないので気管支壁の炎症と気管支の中心にすりガラス影(間質性肺炎)が出来ます。高度になれば、すりガラス影の濃度は上昇してきます。
また、このすりガラス影を小葉中心性結節影(tree-in-bud appearance)。これは特徴的な所見です。
マイコプラズマ肺炎の発生機序

マイコプラズマ肺炎のCT画像と摺り合わせ

マイコプラズマ肺炎 CT画像

サルコイドーシスとマイコプラズマ肺炎を比較する

以前、発生機序の図で説明した時に質問を頂いただことがあるので、比較してみましょう!
マイコプラズマ肺炎とサルコイドーシス比較
マイコプラズマ肺炎とサルコイドーシス比較
サルコイドーシスはリンパ行性なので、広義的な間質部分に肉芽腫がランダムに出来ます。マイコプラズマ肺炎は小葉中心性結節、tree-in-budが出来ます。画像を比較するとわかりやすいですね。

というわけで今日はここいらでー!

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