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MRI検査でお世話になるMT効果

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お久しぶりです。
@ラジグラです。

今日は元技師長と話してて、MTCについて盛り上がったので
まとめを作ってみました。

MT効果、MTCパルスって?

MT効果:Magnetization Transferの略語です。
MTC:Magnetization Transfer Contrastの略語です。

基本的にMRI検査は脂肪や水のプロトン「自由水」を使って画像化を行なっています。
T2値が1ms以上です。
人体の中には様々な種類の「結合水」がいます。
その結合水(短いT2値)は画像に寄与しないことになっています。

しかし、実情はお互いに相互関係をもっていますので
自由水が緩和飽和を受ければ、画像に寄与しない結合水も緩和飽和をします。
これをMT効果といいます。

脳MRA検査にてMTCパルスを照射することにより
灰白質や白質などの信号を減衰させることで
血管の信号を目立たせることをしています。
その効果は抹消部分の診断能を向上させることにあります。
MT効果
しかし、これも使い方次第です。
脂肪組織やのう胞など高分子結合水自体がない場合は、逆に信号が落ちません。

MTCパルスはスライス非選択パルスのため全てにかかります。
(注:特許を調べると選択パルス(東芝?)もあるらしいです)
MTCパルスのかけ方
また、送受信QDコイルと受信専用コイルでこのMTCパルスのかけ方が違います。

送受信コイルの場合、スライス部分のみにMTCパルスをかけます。
しかし、受信専用コイルだとスライス部分以外にもMTCパルスを照射しますので
胸部辺りからMTCパルスがかかり、頭部に来た段階で血液信号も落ちてしまい、
抹消部分の血流信号がなくなってしまいます。

なので、MTCパルスもコイルと相談をしながら使ってください!

では、このへんで!

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