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ちょっと休憩!心電図の目盛りと心拍と電気ベクトルを覚えちゃおう!

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こんにちは。@ラジグラです。 今回で第三回目となるのですが、少し休憩の意味を含めて簡単な内容にしたいと思います。でも、タイトルからわかるように結構内容は盛り沢山になりそうな予感。本当に心電図ってわかりずらいというかベクトルを考えなくちゃいけないのが、つらい…慣れれば、「あ、この波形が変だな」ってなるんですけどね。そしたら、「この波形は、心筋梗塞疑いなのね。その精査目的で、疑う部位は左室側壁だな」となれると思っています。(たぶんw

そして、第2回までやってFacebookの「いいね」が総数で1000を超えたせいもあるのでしょうか、こんなメッセをいただきました。

新人技師さん
心電図嫌いだったんですけど、なんか簡単な説明にちょっと苦手意識が取れそうです。でも、波形のことやってないけど、読めますか?
ラジグラ
ありがとうございます。苦手意識が減ってよかったです。波形までもう少し基本やってから…読めるかは…もう少し時間をいただければ…
新人技師さん
そうなんですね。早めに波形をやってもらえるとうれしいです!
ラジグラ
がんばります!

こういうのは励みになります!ありがとうございます。注釈になりますが、文中のタイトルにある数字(心電図・基本○(丸部分))は、シリーズでやっていますので、統一してカウントアップさせています。

[心電図・基本9]心電図の大きい目盛りについて(心拍編)

波形に辿り着く前にすでに基本9まで来てしまいました。では、心電図の目盛りについて、簡単にやっていこうと思います。下の波形を見て、「心拍(HR)いくつですか?」って聞かれたらどうしますか?

心電図目盛り

自分は、見て心拍(HR)は60となりますが、これにはからくりがあります。では、からくりの説明してきますね。

心電図の目盛り 大マス

太い線から太い線までを「大マス1個」と定義しますね。そして、「心電図・基本3]でやったR波から次のR波までの数を数えます。今回は、大マス5個ですね。あとは下の式に入れるだけです。

心拍(HR) = 300 / 大マスの数

簡単ですよね。では、心拍について、少しまとめてみました。

  • 心拍(HR)を求めるには「心拍(HR)= 300 / 大マスの数」
  • 心拍の正常値は「60から100回/分」
  • つまり、「大マス3から5
  • 心拍が100より大きければ、「洞性頻脈、頻脈性不整脈」(Tachycardia)
  • 心拍が60より小さければ、「洞性徐脈、徐脈性不整脈」(Bradycardia)

ここにポイントがひとつあります。覚え方の「3から5」です!

でも、5.5マスとか計算しずらいときどうするのよって話にはなりますが、ざっくり正常なのか異常なのかを見極めるのには便利ですね。あと病棟の看護師さんにポーブル撮影時に「たきってるので、早く!」といわれることありません?これって「頻脈のTachycardiaからきてるんだなー」とか思ってます。

[心電図・基本10]心電図の小さい目盛り(PQ時間・QRS時間編)

大きい目盛りがあれば、小さい目盛りとなりますよね?では、同じように定義からやっていきます。これは、覚えるしかないというか…小マス5個で大マス1個となります。

心電図の目盛り 小マス

一応、心電図の記録速度が通常「25mm/sec」になります。つまり、「1mm/0.04sec」となるので、上の定義と同じことにはなりますね。

心電図の目盛り PQ時間 QRS時間

そして、これを使うのは「PQ時間」と「QRS時間」になります。PQ時間の正常値は「0.12から0.2秒」で、QRS時間は「0.12秒以下」ですが、これは覚えにくい!なので、自分は少マスを使って、こんな感じで覚えています。

  • PQ時間の正常値は「0.12から0.2秒」
  • PQ時間の正常値は「小マス3から5
  • QRS時間の正常値は「0.12秒以下」
  • QRS時間の正常値は「小マス3以下

さきほど、心拍(HR)で出てきた「3から5」がまた使われます。なので、リズムよく覚えることができます。

  • 心拍(HR)は「大マス3から5」
  • PQ時間は「小マス3から5」
  • QRS時間は「小マス3以下」
  • ということでセットで「35353以下」って覚えてますね

どんなときにこれ使うのよ!?となると思いますが、以前の心臓CTの記事のときに「緩速流入期(SF)」を求めるときにPQ時間は使っています!少しずつ繋がってくる感じ!

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心電図のベクトル

まず、簡単なベクトルについてやっていきましょう。複合してやるとわかりづらいので、Ⅰ誘導に絞ってやっていきます。上のイラストのようにⅠ誘導と同じ方向に心臓の電気ベクトルが流れると心電図(この場合は、Ⅰ誘導)では、上に凸の波形ができます。これは、刺激伝導系の洞房結節から房室結節に流れる動きに似ていませんか?これはP波を表しています。逆に電気ベクトルがⅠ誘導と反対の場合は、心電図(この場合はⅠ誘導)では、下に凸になります。この波がP波と仮定すると刺激伝導系の「洞房結節から房室結節への流れの真逆」ということになります。病名にすると「異所性調律」などが鑑別に挙げられます。電気ベクトルも難しいとは言われますが、一個一個紐解くと簡単になりますので、次回やっていこうと思います。ちょっとしつこくなりますが、重要なので、下にまとめました。

  • 誘導と同じ方向に電気ベクトルがある場合、上に凸の心電図波形になる。
  • 誘導と反対方向に電気ベクトルがある場合、下に凸の心電図波形になる。

Angioや心臓CT、心臓MRIなど放射線技師も数多くの心臓の検査をしますが、どうしても心電図に苦手意識が強い放射線技師。でも、このレジデントノートを読むことで少しずつ理解が深まり、救急の現場で何ができる、何をすることが画像診断として最適な条件を組めるのかなど検査に役に立つ心電図の情報が載っています。レジデントが読まれる月刊誌にはなりますが、共通認識が取れたり、放射線技師にも大切な部分がちょこちょこ載っています!少し心電図を理解したいという方にはオススメな書籍になります。

 

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ラジグラ

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