こんにちは。@ラジグラです。
最近、サーバーの調子が悪くてアクセスしにくくてすいません。改善に向け、設定等見直ししております。もうしばらくご迷惑をおかけするかもしれません。
以前、頭部について少し解剖をやりました。解剖ばかりではと思い、今回は脳梗塞の基礎についてやろうと思います。目的はこれも見分けることで治療法がかわってくるからです。本当に基礎部分なのであしからず。。。
今回のメインはMRI検査になりますが、CT検査の場合は以前記事にしましたので、参考になれば!
参考記事 CTで脳梗塞を見つける優れた「Early CT Sign」を使い倒そう!読影方法付き!
参考記事 [新人必見]CTで脳梗塞を見つけるための重要な解剖を知ろう!
脳梗塞を起こす血管の分類
一概に血管というとわかりにくいので、梗塞になる血管を分類していきましょう。
- 皮質枝(皮質動脈)
- 穿通枝(穿通動脈)
では、これはどこを示すのかをイラストにしました。
そして、穿通枝の栄養領域は視床、尾状核、内包、被殻、淡蒼球となります。細かい血管名とかもありますが、今回は省略しますね!他に押さえておきたいことはこの血管たちは詰まっても側副血行路を作ることがありません。
参考URL [新人必見]CTで脳梗塞を見つけるための重要な解剖を知ろう!
脳梗塞の分類(臨床カテゴリー)
新人の人に聞くと脳梗塞は血管が詰まる病気という認識が強いと思います。ほとんど合っているのですが、しかし、臨床的カテゴリーによって治療方法が変わりますので、分類分けをしなくてはいけません。
というわけで脳梗塞の分類をやります。基本的には先述したように血管が詰まるという認識で大丈夫ですがそれを分類していきます。まずは臨床的分類です。
- 心原性塞栓
- アテローム血栓性
- ラクナ梗塞
1番目の「心原性塞栓」は文字のままですね。心臓(心房粗動等)が原因で血栓(主成分:赤血球)ができ、それが脳の血管に飛んできて詰まるものを指します。2番目の「アテローム血栓性」は動脈効果によって血栓(主成分:血小板)ができ、詰まるものを指します。時にアテローム血栓性は側副血行路を作って末梢の血流量を補うことがあります。ラクナ梗塞はMRI検査に従事していると毎日見るケースで穿通枝の壁が肥厚して閉塞するものを指し、原因は高血圧が挙げられます。イラストを見るとわかりやすいと思います。
また、イラストの梗塞エリアを見るとわかるのですが、心原性塞栓は大きく、アテローム血栓性は少し小さく、ラクナ梗塞は小さくなります。下の症例を見るとわかると思いますが、心原性だとかなり広いです。
脳梗塞の分類(発生機序)
また、分類は発生機序でも分類分けがされています。
- 血栓性
- 塞栓性
- 血行力学的
塞栓性は心房細動で出来た血栓や動脈硬化で出来た血栓が飛んで、詰まる病態です。
血栓性というのは動脈硬化により上のイラストでもわかるように動脈が狭窄・閉塞しそこに血栓が溜まる病態になります。
血行力学的は難しいですが、イラストを見ながらだとわかりやすいかもしれません。動脈硬化により動脈が狭窄・閉塞をします。それにより抹消の血液量が減ります。この状態で血圧低下などがあると血流量自体が減ります。動脈狭窄・閉塞を起こしている部分の抹消ではさらに血流量が減り、脳梗塞が起きる病態です。また、閉塞していても側副血行路などにより症状が出ていない場合でも血圧低下により血流量が減り、抹消で脳梗塞をおこします。この時の特徴が皮質枝の境界に梗塞が起きやすいことから境界領域梗塞とも言います。
まとめると以下のようになります。
臨床カテゴリーと発生機序の分類を表にする
ということで分類を2つやりましたが、これを統合すると以下のようになります。結構アテローム血栓性梗塞がややこしいですね!
そして、忘れて欲しくないのは病期です。以前の記事を参考にしてもらえるとMRIとCTでの経時的信号変化を覚えやすいですよ!
サンプルでイラスト載せますね!
参考記事 [新人必見]ついでだ!簡単に脳梗塞(CTとMRI)の経時的変化を覚えられる方法
というわけで今回はイラスト多めですが、基本的なことを中心に記事にしました。
[amazonjs asin=”4758308934″ locale=”JP” title=”脳・脊髄の連想画像診断−画像に見えないものを診る”]
いつものお願い
公式でTwitterとFacebookをやっています。
ぜひ、「フォロー」「いいね」お願いします。
RTやシェアだと嬉し泣きします!
カテゴリ: メディカル
現在の価格: 無料