こんにちは。@ラジグラです。
先日のサーバーダウンで皆様にご迷惑をおかけしました。すいません。
どんどん胸部レントゲンの深みにハマって記事を更新続ける@ラジグラですが、実をいうとMRIを得意とする技師なんです。もう少しネタが集まり始めたらMRIにも足を踏み込む予定です。
今日のテーマはシルエットサイン!だいぶ前の記事でシルエットサインやったので「またかよ!?」とか思うとは思うのですが、もっと深いところへお連れしますので最後までお付き合い下さい!
参考記事 [新人必見][肺シリーズ]胸部レントゲン、肺CTで肺区域とシルエットサインを覚えよう!
胸部レントゲンの死角
胸部レントゲンの死角はやはり、肺門部や心臓の裏側だと思います。なにせいろいろな血管や構造物があるので見極めるのも大変だからです。そして、だいぶ前の記事のシルエットサインだと下行大動脈しかこの死角をカバー出来ていないんです。
というわけでもっと背側にターゲットを当ててシルエットサインやっていきます。
心臓の背側をカバーする
比較画像はちょっと見やすくするために黒くしていますが、胸部レントゲンを見ていると結構右肺は脊椎の前まで広がっていますよね?これ脊椎と重なっているので見づらいんです。この脊椎の前にうっすらと見えるのが「奇静脈食道線」です。
CT画像で確認してみましょう!
左にある下行大動脈の背側をカバーする
この例だと見づらいので拡大してみました。左肺は脊椎にぴったりくっついているところまであります。ここは下行大動脈の背側の死角をカバーするシルエットサインで「左傍脊椎線」といいます。今挙げた2個のシルエットサインで心臓の背側はほとんどカバー出来ますよね?
またCT画像と擦り合わせていきましょう。
気管のまわりをカバーする
どんどんいきましょう!以前のシルエットサインだけだと肺尖部の縦隔側がどうしても見えづらいのでそれをカバーする2つのシルエットサインをまとめてきます。右傍気管支線と左鎖骨下動脈です。右某気管支腺は正常値が3mmぐらいなのでざっと見て太いなと思えば陽性でいいと思います。逆に左鎖骨動脈の線が見えなくなれば左肺尖部に何かあるということになります。
これもCT画像と擦り合わせていきましょう!
大体これでシルエットサインはおしまいですね!死角をどんどんなくすシルエットサインってすごいですね。あとは本当に胸部レントゲンを理解のもとにたくさん読影することが重要かなと思います。
やはり、最近読影補助の波が来ていますから医師の補助ができるところまでレベルを上げていかないと補助になりませんからね。
前回、講師をしたときに自分がやる読影方法をもう一度見たいですとの要望がありましたので今度記事にします。特別なことはしていないので紹介ということで!
では、このへんで!
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