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椎骨動脈解離(Vertebral artery dissection)

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椎骨動脈解離の発生機序

動脈壁の基礎をまず、押さえましょう。

  • 内膜(Intima)
    • 単相の内皮細胞(血液と直接接する部分)
    • 基底膜(内皮細胞を支える膜)
    • 内弾性板(中膜との境界)
  • 中膜(Media)
    • 平滑筋細胞(血管の収縮と拡張を制御)
    • 弾性繊維と膠原線維(血圧に耐える構造)
    • 外弾性板(中膜と外膜の境界)
  • 外膜(Adventitia)
    • 結合組織(膠原線維で構成)
    • 神経と血管(血管外膜小血管)

椎骨動脈解離は他の動脈解離と同じで、内膜に裂傷から血液が中膜に流入することで発症します。

放射線学的検査について

椎骨動脈のセグメントV4に及ぶと後下小脳動脈(PICA)に影響を及ぼす可能性がある。

CT

CT及びCTAngioが多く施行され、くも膜下出血を併発する場合がある。他には壁在血栓が特定できることがある。また、真腔および偽腔の二重腔が確認される。

MRI

MRAやBPAS、Vessel Wall Imaging(VWI)を使用することで壁内出血はじめ、血流や外観の観察ができます。また、DWI(拡散強調画像)をルーチンで撮像することが多く、虚血病変を一緒に確認することができる。

血管造影(DSA)

真腔および偽腔の確認や血流障害の評価に使用されます。

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