こんにちは。@ラジグラです。新天地でお世話になっている大先輩から症例をいただき、ブログでの使用許可をいただけました。本当にありがとうございます。新天地でもいろいろな先輩方はじめ後輩技師たちにお世話になっています。今後ともよろしくお願い申し上げます。
今回のテーマは「放射線肺炎(放射線肺臓炎)」となります。放射線治療後の合併症としては代表例になります。これは放射線治療に対して知識があれば大丈夫だと思います。自分は放射線治療領域はやったことがないのでほとんど知識がないので、、、治療部分は聞かれても答えられないので申し訳ありません。
放射線肺炎の胸部レントゲン症例提示
読影をすると左下肺野に網状影を認め、左横隔膜の挙上があることより肺のVolume Lossを思わせ間質性肺炎を想像しました。また左第4弓シルエットサイン陰性ということもあり、肺区域についてはおそらくS5.8.9のどこかぐらいしかわかりません。
放射線肺炎の胸部C症例提示
左S5領域にすりガラス陰影を認め、間質性肺炎でした。胸部レントゲンよりわかったことは領域が絞れたぐらいになってしまうところなんですが、胸膜直下に沿って炎症があるというよりも直線的な感じの肺炎というイメージがありませんか?そして、乳房は左右非対称ですよね?今回の胸部レントゲンでは乳房が見えていなかったで情報がありませんでしたが、CTでは見えています。
他のスライスと縦隔条件で乳腺のチェックをしましょう!
乳房はやはり非対称で、左の乳腺がなくなっていることがわかります。また、すりガラス陰影の他に肥厚像のような硬い線状の陰影があり、一部瘢痕化しているようなイメージ(硬い)があります。間質性肺炎ではなく、左乳癌温存療法術後から放射線治療後の放射線肺炎かなと考えがシフトしました。あとはカルテ等で病歴と合わせるだけですね!今回の症例はやはり放射線肺炎でした。もし血液検査で血清KL-6、SP-A、SP-Dとか数値があるならそれも参考にしてくださいね!
放射線肺炎とは?
放射線肺炎とは放射線治療の有害事象として起こる肺の炎症をいいます。今回の乳房温存療法後の放射線治療による放射線肺炎は、放射線治療の照射範囲(接線照射に沿った)に一致した肺炎範囲になることが特徴的です。また、放射線治療で照射された線量が30Gyで約70%、40Gyで約90%の割合で発症します。また、病期により病名も見え方もかわりますので注意を!
- 急性期(放射線肺炎)
- 放射線治療の照射野に一致する均一のすりガラス陰影
- 慢性期(放射線肺線維症)
- 放射線治療の照射野に一致した索状影(浸潤影)
- Volume Loss
ラジグラ公式「LINE@」を開始しました!
あとお知らせ的な話なのですが、「LINE@」というサービスを利用することにしました。どんなことをやるとか具体的には考えてないのですが、お問い合わせ等に使いたいなと思っていますのでぜひ、友達登録してみてください。こんなこと聞いてみたいとか日頃見て頂いている方と蜜にお話ができるなど少し身近になる感じになるよう使っていきたいと思ってます。普段はサイドバーにボタンがありますが、今回は下にも用意しました!
というわけで今回はここらへんでー!
[amazonjs asin=”4758308969″ locale=”JP” title=”新 胸部画像診断の勘ドコロ”]
いつものお願い
公式でTwitterとFacebookをやっています。
ぜひ、「フォロー」「いいね」お願いします。
RTやシェアだと嬉し泣きします!
カテゴリ: メディカル
現在の価格: 無料